千の葉響 Live TV

千の葉響 趣意書 


「千の葉響」(せんのはおと)とは、千葉を前提として、音楽を始め様々な文化の中で、人々が互いに響き合いコミュニケーションを深め、郷土に誇りを持つ事を願って名づけられた、運動、活動の名称です。

 

目的
歴史的面からみて、比較的強力な藩の少なかった当地千葉に於いて、伝統的文化的催事が少ないのはやむをえないことですが、千葉に文化がないと思うのは間違いです。その潜在している文化を掘り起こし催事に生かし、イベントを開催しそれを伝えて行く事です。

内容
1:食文化
千葉は三指に入る農作物出荷県であり、牧畜に於いても発祥の地とも言え、豚肉の質の高さ、牛乳の出荷も有数です。さらに魚介類も豊富であることは言を待ちません。又、大原幽学のごとき農業改革に取り組み、非業の最期を遂げた先人や、佐倉宗吾も忘れてはいけない人です。

2:芸術
九十九里を散策すると、文人墨客の碑の多い事に気づきます。伊藤左千夫は千葉の人ですが、竹久夢二や、病んだ智恵子を連れて千葉に住んだ高村光太郎等、他の地から訪れた者も多いのです。この千葉がいかに芸術的創造性を培ったかが忍ばれます。いわんや現代の芸術家、音楽家や演劇家等の名を挙げれば、いとまがありません。

3:歴史
加曾利貝塚はもちろん日本有数の遺跡でありますが、古代史に於ける住居跡の数には目を見張るものがあります。埼玉の稲荷象嵌鉄剣に並び、千葉からも鉄剣が出土しているのです。これは大和朝廷熟成期における原日本人勢力に対する前線的要素としての関東圏の房州の役割を示すものです。
その後の千葉氏の成立から中世期に於ける里見氏等、千葉の歴史的研究はまだ充分とは言えない現状です。佐倉に日本第一級の国立歴史民族学博物館があるにも拘わらずです。

4:附記
伊藤忠敬、日蓮等まだまだ言い足りませんが、私は千葉の文化の希薄さは、文化がないのではなく、「ふさのくに」に象徴される様に、豊かな食環境、恵まれた自然環境等による、排他性のない豊かな気質に起因する文化であったといえるのではないだろうか。しかしこれこそが現代文化が抱えている多くの難題の解決への鍵ではないだろうか、私は「ふさのくに」千葉のキーワードは「豊かな食文化と癒しの国」であると思います。

 

                   千の葉響 理事長 鈴木雅一


Copyright 2013 千の葉響 All Rights Reserved.